ペットとキスして病気がうつる場合もある!?
大事に可愛がっているペットはとてもいとおしいものであり、時にはペットとキスしてしまうという飼い主も多いことと思います。しかし、ペットと頻繁にキスをしていると病気をうつされてしまう危険性があるという事実をご存知でしょうか。
あくまで人と動物は別の生き物であるので、キスすることによって様々な危険性があることをしっかりと理解した上で飼育するように心がけるべきです。気を付けないと、大切にしていたペットが原因で、自分自身が病気にかかってしまい、最悪の場合死に至る場合もあるのです。
人間の口の中には一般的におおむね400種類から400種類程度の細菌が含まれており、動物の口の中にも例えば犬ではおよそ400種類、ネコでは200種類近くの細菌が特定されています。ただし、これらの数はあくまでも今現在に明らかになっている細菌のみを合計したものであって、今後さらに口腔内の研究が進められていくことによって、この数はより多くなることが予想されているのです。
一見、この数字だけをみてみると人間も犬やネコと同様の細菌を持っているように感じる人もいるかと思いますが、実は人間と犬で比べてみると、同じ種類の細菌はおよそ15%程度しかいません。人間がもともと保持しているような細菌であれば、感染した場合にそれに対抗する免疫が備わっていることが多いですが、犬に存在して人間には存在しないような種類の細菌が人間にもし感染すると、もともと免疫を持っていない人間はその細菌により病気になってしまうことがあるのです。
研究結果によると、例えば飼い主が飼い犬に1回なめられると、人間には一般に存在しない細菌が数百万個も1度に付着する可能性があるという報告があります。さらに、それらの付着した菌は一度ついてしまうと数時間たった後でも皮膚から検出されるという驚きの結果が出ているのです。この報告からも、ペットになめられたり、キスされたりすることがいかに危険なことであるかがわかるかと思います。
このように、飼い犬や飼い猫がどれほど可愛くても過剰なスキンシップは時に深刻な病気を引き起こすこともあるため、注意するべきです。もしペットになめられたり、ペットとキスをした場合には、かならずその後に手洗いやうがいを徹底するようにして、ペットの菌が体についたままにならないように気を付けましょう。また、同じ皿を使った食事や口移しでのえさやりなども避けるべきです。